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KOL​ special contents ⑥

厳寒期チニングのすゝめ

​拝啓 浜名湖周辺アングラーの皆様

暖かいというよりは暑かったような秋がおわるとぐっと冷え込み外に出るのも億劫な季節です。

インフルエンザも大流行しており寝正月を過ごされた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

浜名湖も秋のシーバス祭りがおちつき、湖上のボートの数は明らかに減っております。

ただでさえ寒く、風が強い日も多いので致し方ないところではあるとおもいます。

かくいう僕も年末年始はトラウトやワカサギに東奔西走しており浜名湖に出撃する頻度は明らかに減っていました。

そんな中、浜名湖初釣りに先日いってきました。

1年ぶりに体験する冬チニングのおもしろさが想像以上で、是非浜名湖アングラーに体験してほしいと思いこの記事を書いています。

IMG_2419.JPG

風速10m超えで長めのお昼休憩をとりながらも20枚くらいキャッチ。

エキスパートは50枚/日とか

​逆に外すとあたりすらでない。

それこそが厳寒期チニングのむずかしさでありおもしろさ

さて厳寒期のチニングの何がおもしろいのか

この時期のチニングはもっぱらオープンエリアと呼ばれる中浜名湖や庄内湖南部の砂地エリアが主となります。フリーリグを用いたボトムゲームが主体となります。

そしてオープンエリアの砂地といえば、ハイシーズンにはアグレッシブなバイトと力強い引きで楽しませてくれるキビレがメインターゲットです。

キビレといえば、ひったくるようなバイトが多く、黒鯛と比べアタリの出方が派手になる傾向があります。

これはクロダイに比べると獰猛な性格に起因すると思われ、フリーリグ・トップ等釣り方にかかわらずフッキングは容易なイメージがある方が多いのではないかと思います。

しかし、水温が低下した中ではそのような簡単にフッキングできるバイトは少なくなります。

僕の体感ですが、最盛期を思わせるような激しいバイトは全体の1割くらいに減り、それ以外は弱々しいもぞもぞっとしたバイトだった印象です。

このもぞもぞしたバイトをどう拾っていくか色々試せるのも厳寒期チニングのおもしろさといえます。

まずはじめにいきなり厳寒期チニングのキモから入ります。

オープンエリアをだだ流しすればぽろぽろ釣れるというのであれば僕はそんなに面白さは感じないし、わざわざ記事にしません。

冬の浜名湖の不思議な性質から生まれるゲーム性が厳寒期チニングのおもしろさです。

そのキモはズバリ「水温」です。

冬の釣りのキモが水温とはなんて安直なのだと、多くの読者がおもったことでしょう。

しかしこの水温

浜名湖でたった数十メートル移動するだけで5℃も変化すると言われればどうでしょうか。

高いところでは13℃、しかしほんの30mはなれると8℃まで容易にさがるのが冬の浜名湖です。

温排水がでているとかの話ではありません。同じ景色で大袈裟ではなくここまで水温が変わります。

そしてこの暖かい水温があるエリアは日替わりです。もっといえば時間経過で刻々と変化します。

​この水温変化を決定づけるのはなにか。それは暖かい外洋の水の存在です。

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外洋から入る水がメインチャネルを通じて縦のラインで水温が決定する。

奥浜名湖の水は冷たい。

​この二つの水が完全に混じり合う前段階くらいの場所が狙い目

google mapより

外洋の水は上潮時、複雑な流れを形成しながらも、主に中央航路にそって浜名湖内に流れ込みます。この外洋の水の水温は1月でだいたい18℃くらい。とても暖かいです。しかしとても透き通っています。

そしてこの時期の奥浜名湖の水温は大体5℃!とても冷たいです。しかしにごっています。

この二つの水がいい感じにまざりあい、かつ混ざりすぎない場所が先に紹介した中浜名湖くらいといわけです。

中央航路で言うと20~30番くらいでしょうか。

この付近を流していきましょう。ぽろぽろ釣れるかもしれません。

これだけでは厳寒期チニングはすゝめられません。

ここからが本題です。数十メートルで水温が変わると先述しました。ここがキモであり厳寒期の面白さの一つです。

メインチャネルから入ってきた外洋の水は奥浜名湖の水とすぐに混じり合いません。

潮目を形成しこれが南北のラインを形成します。

つまり南北に温かい水と冷たい水のラインが縞模様になって存在するのです。その境目の温度差は絶大でこの差を感じエリア選択をするのが厳寒期チニングの最大のキモになります。

​キビレが温かい水に沿って移動しているのか、はたまたじっとしていて周囲の水温が上昇したタイミングで口を使いやすくなるのかは定かではありませんが、明らかに水温が高いエリアでバイトが集中します。

これにより広大なオープンエリアですが場所を論理的に絞り込んで釣りができます。

アクション云々よりもまずこれを意識してみてください。

そして自分の考えがバイトそしてヒットとして返ってきた時、これこそが厳寒期チニングのおもしろさと言えるでしょう。

レンタルボート等魚探の持ち込みが難しい場合でも水温計は必ず携行し、都度水温を測ってポイント選択することをおすすめします。

​潮の効き具合により潮目は移動し、それに合わせて水温も変化します。1日の中でこの変化を鋭敏にとらえ、釣果が伸ばせると最高です。

さてキモを発表したところでついでにアクションについても書いておきます。

ここにも厳寒期チニングのおもしろさがあります。

基本的にはただ巻きでOKです。

OKですがただまきだけでは中々本気バイトまでたどりつけません。​緩急をつけた巻き、ストップアンドゴーなどなど織り交ぜるのが肝要になります。

もぞもぞとしたキビレらしくない微妙なあたりがあったとき、乗せれそうでなければ絶対に合わせてはいけません。厳寒期のチニングは最盛期と明らかに誘いが異なる印象があります。

僕が多様するのはバイト後に数瞬のストップをいれることです。これで本気バイトが出なければシェイクをいれてみたり、もう一度巻き始めたり。

いろんなアプローチが考えられるので色々試してみてください。

極寒の中、自分の選んだエリアでもぞもぞとしたバイトを出す。

そのバイトをあの手この手で本気バイトに持っていく。

こうして手にした1枚のキビレにはハイシーズンには味わえない感動があります。

モゾッとしたあたりを誘いで本気バイトにする喜びを是非味わってください。

最後におすすめワームを紹介します。

この時期は水も少し透明感を増しているためカラーは薄めがおすすめ

そして動きが抑えめのワーム。もしくは動きが大きくてもシルエットが小さいワームがおすすめです。

具体的には

BOTTOMUP ハリーシュリンプ

https://bottomup.info/products/hurryshrimp3/

KEITECH クレイジーフラッパー2.4

https://keitech.co.jp/pages/381/

O.S.P  ドライブホッグ

https://www.o-s-p.net/products/dolivehog_sw/

イージー・ラボ クイーバーシュリンプ ハサミカットチューン

https://www.ez-laboratory.com/quivershrimp.html

メガバス ボトルシュリンプ

https://www.megabass.co.jp/site/products/bottle-shrimp/

DEPS テイルスライダー

https://www.depsweb.co.jp/product/tailslider/

NOIKE ドンキーブー

https://www.noike.co.jp/donkey-boo

などがあげられます。

シンカーも確実にボトムをとるために丸型や涙型の10g,14gを用意してください。

NTシンカー

https://s.ntus.info/shopdetail/000000000001/TSDR/page1/recommend/

​シンカーだけでなく豊富なチニングワーム、プラグを取り揃えているネットショップです。

以上が厳寒期チニングのすゝめになります。

寒くて釣りに行けていない貴方

いましかない釣りの魅力に病みつきになっていただけること間違いなしです。

​水温計は忘れずに

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