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KOL​ special contents ⑤

浜名湖秋のシーバス祭り

近年、アマモの減少とともにシーバスの釣果、個体数が少なくなったと言われている浜名湖。

そんな浜名湖でも浜名湖ボートアングラー全てが待ち望む季節がある。

その季節は、猛暑が落ち着く8月後半から9月はじめを境にはじまる。

中浜名湖に東西にひろがる水深4mから10mまでおちる広大なブレイクを中心に連日シーバスの好釣果が聞かれるようになる。

​俗に言う「浜名湖秋のシーバス祭り」である。

​シーバス祭りが始まると良型の釣果も数多く聞かれ、時にはランカーも飛び出す夢のような時期だ。

​しかしそれゆえにこのブレイク周辺には船団が形成され、プレッシャーがかかり、祭りを夢見て出船するも貧果で帰着するというのは誰しも経験があるだろう。​

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中浜名湖に東西に走る巨大なブレイク

​この全域がポイントとなり、この周辺で釣りをすれば基本的には間違いないはずなのであるが、、、

それゆえにこのオープンエリアのシーバスの釣りは運要素が強く、再現性に乏しい釣りとされてきた。

KOLのような大会でこれにかけるのは当てれば大勝ち、外すと大ゴケというハイリスクハイリターンの戦略であった。

あったと書いたが現在でもたしかにハイリスクハイリターンの釣りであるのは間違いない。しかし近年、筆者の知見ではこの運要素は減らしていけるのではないかと考えている。

 

さて話をシーバス祭りに戻そう。王道の釣り方はやはりバイブレーションであろう。

広範囲、オールレンジをすばやく探れて食わせ能力も十二分にある。

インジェクションで言えばBASSDAY レンジバイブ55,70、DUO タイドバイブ60,70、メガバス カットバイブ、シマノ サルベージなどが定番どころか

近年はインジェクションよりも飛距離の出るメタルバイブレーションが好まれる傾向にある印象がある。

コアマン IPシリーズ、BASSADAY レンジメタル、メガバス オニマル、DUO メタルガレージ、ジジジジジ フクロウ、Jackson 鉄板バイブ

コアな浜名湖アングラーであれば上記ルアー全てがタックルボックスに入っている人も珍しくないだろう。

多くの種類のバイブレーションがあるがその使い分けは「波動の強さ」「サイズ感」「浮き上がり」この3つの要素を意識すると良いと考えている。

1つ目の波動の強さは引き抵抗の強さといいかえてもよい。レンジバイブ70は弱めのバイブレーションの代表格だ。逆にレンジバイブ55は波動が普通から強い部類に入る。小さいサイズ感で波動を弱めたいならカットバイブ55の出番だ。

引き抵抗の強弱は個人の主観によるところもあるので是非色々試してほしい。

2つ目のサイズ感は文字通りである。しかし横の長さだけではなく縦の長さにも注目してほしい。

秋のシーバス祭りのメインベイトは2種類「イワシ」と「ゼンメ」である。

イワシは全国的にメインベイトとなっておりその細身のシルエットは多くのルアーでイミテートされている。

一方ゼンメ(ヒイラギの子供)は縦に長い特徴的な形をしている。はたしてシーバスがそのシルエットの違いを意識して捕食しているかは定かではないが、シルエットを合わせたいと思うのがアングラーのサガである。

そんな迷えるアングラーにおすすめなのがBASSDAY レンジメタル55 『不死身ヒイラギ』である。

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他には類を見ないカラーリング

​独特なカラーリングには根拠がある

BASSDAY様HPより

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不死身ヒイラギは「不死身」こと「カレントの貴公子」ことKOL運営メンバーの伏見くん考案

あけぼの釣具店様ブログより

不死身ヒイラギのカラーリングは紫とグローそして背中にあしらわれたヒイラギの模様が特徴的だ。

このカラーリングを説明するキーワードは「グアニン結晶板」である。

グアニン結晶板とは特定の魚、特に鱗がなく銀色に光る魚の体表面に多く存在する。もれなくヒイラギもこれをもっていると言われている。

ここで唐突だが遠州灘タチウオジギングにおいて定番カラーをご存知だろうか

赤金、ピンク、シルバーなど一般的なルアーカラーをおさえて高確率でトップバッターに選ばれるのが「紫」なのである。

そして太刀魚の鱗にもグアニンは含まれている。太刀魚は「太刀魚パターン」と言う言葉がある通り共食いをする魚である。

ここから導かれるのは「グアニンを含む鱗をもつ被捕食者」が捕食者から紫のような色で見えている可能性である。

当然その先のことは魚に聞いてみないとわからない。しかし一つの仮説としては筋が通っていると思えないだろうか。筆者は初めてこれを聞いた時思わず唸ってしまったのを覚えている。

さらにグローカラーの理由としてヒイラギの体内には発光バクテリアがすみついており、複雑な機構によって体の下半分全体を光らせ、カウンターイルミネーションやコミュニケーションに使っているらしい。

百聞は一見にしかず一釣にしかず。是非お試しあれ。

もう一つおすすめルアーを紹介させてもらうと2024/9/21の上州屋浜名湖ルアーフェスタで発売となるJijijiJiji フクロウの新色 『ガンメタブリトニー』、『フシミンゴ』、『Dr.サーディン』である。

​ご縁がありこれらのカラーはKOL運営メンバー3人に監修させていただいた。

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2024/9/21、KOL前日に開催されます。20社近くの釣具メーカー様が出展される予定です。

​フクロウの新色も当日発売開始!

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JijijiJijiオンリーイベントも開催予定です。

​おなじ上州屋様にて。2024/9/28です。

各カラーについてそれぞれの狙いを聞いてみた。

 

まずはガンメタブリトニーを考案した守田より

「浜名湖でバイブレーションを使用する際、個人的に多用するのはリフト&フォールやスローリトリーブといった、ボトム付近を狙う釣り方です。リフト&フォールは主に深場で使用し、スローリトリーブはブレイクに沿わせて使用することが多いです。

こうした自分の好きな釣りに特化したカラーが欲しいと思い、今回、ボトム付近のメインベイトとなる、甲殻類やハゼを模した「ガンメタブリトニー」というカラーを作りました。

 

また、このカラーは濁りがある時でもシルエットがはっきりと出るため、浜名湖での使用シチュエーションが非常に多いと考えています。」

正直このカラーのサンプル画像をみたときに地味だなとおもった。しかし実物を手にしてみるとびっくり。存在感となんとも言えない絶妙なカラーリングであった。腹の差し色の金もいかしている。

次はフシミンゴの伏見より

フシミンゴはベイトに寄せたカラーというよりは、シーバスがバイトした時に、フックアップのし易さを科学的に考えて配色したカラーです😊

考えていく過程で、フラミンゴっぽく見え、そこから🦩フシミンゴと名付けました♪

メタルバイブの動きで一番振り幅の広い部分に、光を反射しないブラックを🐦‍⬛

ピンクを真ん中のシルバーにより境目をハッキリとさせて入れて、バイトマーカーにしてます。

 

秋シーバスの生態上、フロントからモンドリ打ってバイトマーカーを狙った時に、シーバスの口のカンヌキにメタルバイブの重心移動の影響を受けにくく、バレにくいフロントフックが掛かるイメージです😊

フシミンゴ、、ふざけたネーミングである。配色も他にはない奇抜さであるが狙いを聞くとなるほどと納得させるのがにくらしい。

最後はDr.サーディンの伊原より

「一番守りのカラーです。超定番カラーである緑金。濁った時に強いと言われています。しかし変幻自在の浜名湖。濁っているエリアとクリアなエリアそれぞれが交叉します。まずひとつどんな状況でも安定して自信をもって使えるといえばこのDr.サーディンカラーでしょう。

万能薬的なカラーリングです。

上の模様は藤五郎イワシを意識しています。鯖みたいなんていわないように。」

若手らしからぬ派手さのないカラーリングであるがだからこそ自信をもって使えるカラーになると確信している。

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​カラーはサンプルです。

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